【イギリス旅行記②】無料の美術館と有料のトイレ。その違いが教えてくれた「本当の豊かさ」


海外旅行の楽しみといえば、
美しい景色や歴史ある街並み、おいしい食事…。

もちろんそれも旅の醍醐味ですが、
私にとって今回のイギリス旅行で
一番心に残ったのは、「その国が何を大切にしているのか」を
肌で感じられたことでした。

日本で暮らしていると、
それが当たり前になっていて
気づかないことがあります。

でも海外へ行くと、その「当たり前」が
実は当たり前ではなかったことに気づかされます。

今回訪れたスコットランドやロンドンでは、
そんな発見が何度もありました。


目次

スコットランド国立美術館で感じた「文化を未来へつなぐ」という想い

エジンバラで訪れたスコットランド国立美術館。

歴史を感じる堂々とした建物を前に、「どんな作品に出会えるのだろう」とワクワクしながら中へ入りました。

そして、一番驚いたのは…
入館料が無料だったこと。
「えっ?本当に無料なの?」

日本では有名な美術館へ行けば
入館料を支払うのが当たり前です。
しかも、なかなかのお値段で。
だから最初は何かの間違いかと思いました。

ところが館内には、
「ドネーション(寄付)」の案内があり、
現金でもクレジットカードでも
寄付ができるようになっていました。

つまり、「無料で誰でも芸術に触れられる。でも、文化を守りたいと思う人が支える。」
そんな仕組みになっていたのです。
その考え方に、とても感動しました。

さらに印象的だったのが、
小学生くらいの子どもたちが
先生に引率され、美術館で
作品を鑑賞していたことです。
小学生たちが絵の前で目を
輝かせている姿を見て、
思わず立ち止まりました。
絵をスケッチしている子もいました。

日本でも遠足や社会科見学はあります。
でも、私が見た光景は少し違いました。
遠足や社会科見学というより、
「芸術に触れること」が日常の教育の一つ
になっているように感じたのです。

幼い頃から本物の芸術に触れる。
文化を知り、歴史を知り、
それを未来へ受け継いでいく。
そんな姿勢が、街全体から伝わってきました。
イギリスの美術館が
無料で開放されている背景には、
「文化はみんなのもの」
「芸術はみんなのもの」
という考え方があるのかもしれません。


有料のトイレで気づいた、日本のおもてなしの心

驚いたのは、美術館だけではありません。

イギリス旅行で何度も利用したトイレにも、日本との大きな違いがありました。
有料トイレがあることは事前に知っていました。
でも実際に使ってみると、
水の流れが弱かったり、
便座は冷たかったり、
決して「快適」とは言えない場所もありました。

その一方で、日本はどうでしょう。
駅でも商業施設でも、
公園でもサービスエリアでも。無料です。
しかも、とてもきれいに掃除され、
気持ちよく使えます。
温水便座まであるところも少なくありません。
海外へ行って初めて、
「日本のトイレって、本当にすごい。」
そう実感しました。

これは単に設備が優れている
という話ではありません。
「利用する人が気持ちよく使えるように」
そんな、日本のおもてなしの精神が、
公共のトイレにも表れているのだと思いました。

さらにホテルでも同じことを感じました。
スリッパが用意され、パジャマがあり、
歯ブラシなどのアメニティもそろっています。

日本では当たり前と思っていたサービスが、
海外では決して当たり前ではありません。
だからこそ、日本の細やかな気配りに
改めて感謝したくなりました。

唯一素敵だったスコットランドの
170年の歴史あるホテルのトイレです。
芸術的ですよね。


日本に帰って最初に感じた「安心」という豊かさ

帰国して羽田空港へ着き、
リムジンバスを待つ時間に
タリーズコーヒーへ入りました。
席を確保し、荷物を置いたまま注文へ。

その時、ふと思ったのです。
『あぁ、日本に帰ってきたんだ』と
胸がふっと緩みました。
「あっ、心配していない。」
海外では荷物を置いたまま
席を離れるなんて考えられません。
常に荷物から目を離さないようにしていました。

でも日本では、ごく自然に
その場を離れていた自分がいました。
それだけ、日本は安全な国なのです。
この「安心して暮らせる」ということも、
日本の大きな財産なのだと改めて感じました。

普段は気づかないけれど、
それは世界から見ると決して
当たり前ではないのです。


文化を大切にするイギリス、人を大切にする日本

今回のイギリス旅行で思ったことがあります。

イギリスは文化や芸術を未来へ残すことを、
とても大切にしている国。
日本は、人が気持ちよく安心して暮らせることを、とても大切にしている国。

もちろん、これは私が旅を通して感じた
一つの印象です。
だから、「どちらが優れている」
という話ではありません。

それぞれの国には、
それぞれの歴史があり、文化があり、
大切にしてきた価値観があります。
違いがあるからこそ、
自分の国の良さにも気づける。
そして、相手の国の良さも認められる。

海外旅行とは、外国を知る旅であると同時に、
日本という国を知り直す旅
見直す旅でもあるのだと思いました。


違いを知ることは、人を理解することにつながる

旅の最後に、私はこんなことを考えていました。

私たちは人間関係でも、
自分と違う考え方に出会うと、
「違う=間違い」と思ってしまうことがあります。
でも、本当にそうでしょうか。
イギリスにはイギリスの良さがあり、
日本には日本の良さがあります。
どちらかを否定する必要はありません。
お互いの違いを知り、
その背景にある価値観を理解することで、
「なるほど、そういう考え方もあるんだ」
と認め合えるようになります。
これは夫婦でも、親子でも、
友人でも、仕事仲間でも同じこと。

相手を変えようとするより、
「この人は何を大切にしている人なんだろう」と考えてみる。
そんな視点を持つだけで、
人間関係は少しずつ優しく変わっていく
のかもしれません。

無料の美術館と有料のトイレ。
一見まったく関係のない二つの出来事が、
私にそんな大切なことを教えてくれました。


あなたは、海外旅行をして「日本って素晴らしい」と感じた経験はありますか?

あるいは、日本では当たり前だと思っていたことが、
実は世界では当たり前ではなかったと気づいたことはありませんか?
ぜひ、あなたの旅の気づきも聞かせてください。


次回予告

イギリス旅行記③では、「6月なのに寒い!?」という予想外の体験や、日本とは違う食文化・暮らしについてお届けします。

旅先で感じた小さな驚きが、
また新しい気づきを運んできてくれました。

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